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中村芳中(なかむらほうちゅう)

月に萩鹿図(つきにはぎしかず)

明治期―昭和初期 京都 細見美術館蔵

薄墨を基調に、得意のたらし込み技法を駆使し、月下白萩に囲まれて鳴く鹿を愛らしく描く。鹿は琳派が好んで取り上げた動物の一つである。宗達の代表的作品にも金銀泥で群鹿を描いた「鹿下絵新古今集和歌巻」があり、芳中への影響がうかがえる。月、鹿、萩のほとんどがゆるやかな弧によって表され、余白と曲線とが美しく画面を構成している。俳諧に親しんだ芳中の俳趣に富む優品である。

中村芳中( ? 〜1819)

寛政期から文政期(1789〜1818)にかけて、主に大坂で活躍した画家である。初期には文人画を描いていたが、後には琳派風の作品を多く描いた。尾形光琳を慕い『光琳画譜』を刊行したほか、琳派が得意とした「たらしこみ」を駆使した温かみのある作品を多数残した。また、画を描く一方で俳句を嗜み、俳人たちと深い交流を持ち、俳画を描くなど積極的に俳句と関わる活動を行っていた。

H019 中村芳中 / 月に萩鹿図

型番サイズ寸法(cm)販売価格(税抜)
L-H019LH117.0×W54.0×D4.0250,000円
M-H019MH100.0×W47.0×D4.0200,000円
S-H019SH89.0×W42.0×D4.0150,000円
SS-H019SSH50.0×W25.0×D3.346,000円

仕様: 額装(木製黒額縁、ビロードマット)
認定書・差込式段ボール付(黄袋入)